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#0034

コピー機の怪

テーマ: コピー機の怪

生成日時: 2026/02/12 00:00


# コピー機の怪 深夜のオフィスで残業していた。 私以外に誰もいない。空調の音だけが響いている。締め切りに追われて、資料を作成していた。 印刷しようと、コピー機の前に行った。電源を入れる。ウィーン、と起動音がした。 原稿をセットして、コピーボタンを押した。機械が動き始める。 一枚目が出てきた。確認した。正常にコピーされている。 二枚目が出てきた。これも正常——いや、違う。 セットした原稿と、違う内容がコピーされていた。 文字だ。タイプライターで打ったような、古い書体の文字。文章が書かれている。 「助けて」 三枚目が出てきた。また違う内容。 「ここにいる」 四枚目。 「出られない」 コピー機を止めようとした。でも、止まらなかった。紙が出続ける。 「見つけて」 「忘れないで」 「コピーして」 最後の一枚が出てきた。そこには、一行だけ書かれていた。 「私の名前は——」 名前の部分は、かすれて読めなかった。 その時、音がした。コピー機の中から。カタカタ、と。キーボードを打つような音。 誰かが、文章を打っている。コピー機の中で。 ガラス面を覗いた。原稿は私がセットしたものだけ。他には何もない。でも、音は続いている。 カタカタカタ、カタ、カタカタ。 新しい紙が出てきた。 「あなたもコピーする」 私は逃げた。オフィスを飛び出した。 翌日、同僚がコピー機を使っていた。「おい、これ見ろよ」 同僚が見せてきた紙には、私の顔写真がコピーされていた。セットした覚えのない、私の顔が。