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知らないフォルダ
テーマ: 知らないフォルダ
生成日時: 2026/02/10 00:00
# 知らないフォルダ
パソコンのデスクトップに、見覚えのないフォルダがあった。
名前は「無題」。作成日時は昨夜の深夜三時。その時間、私は眠っていたはずだ。
開いてみた。テキストファイルが一つ入っていた。「document.txt」。
ダブルクリックした。メモ帳が開く。
文章が書かれていた。日記のような内容。
「今日、彼女と別れた。つらい。でも仕方ない。自分で決めたことだ」
私が書いた覚えのない文章。でも、内容は——二年前、実際に経験したことだ。
スクロールした。文章は続いていた。
「仕事でミスをした。上司に怒られた。帰りたい」
これも、私の経験だ。三年前のこと。
「引っ越しをした。新しい部屋は狭い。でも、落ち着く」
これは去年。
誰かが、私の人生を記録している。私が書いていないのに。
最後の行を読んだ。日付は——今日だった。
「今日、このフォルダを見つける。そして、この文章を読む」
その時、部屋のどこかで音がした。
カタカタ、と。キーボードを打つ音。
振り返った。誰もいない。でも、音は続いている。規則的に、何かを打っている音。
パソコンの画面を見た。テキストファイルに、新しい文章が追加されていた。
リアルタイムで。誰も打っていないのに。
「振り返った。誰もいない。でも、音は続いている」
私が今経験していることが、そのまま書かれていく。
「怖くなった。パソコンを閉じようとする」
私は——