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閉店後のデパート

テーマ: 閉店後のデパート

生成日時: 2026/02/08 00:00


# 閉店後のデパート 閉店間際のデパートで、トイレに入った。出てきたら、店内の照明が落ちていた。 閉店のアナウンスを聞き逃したらしい。出口を探して歩き始めた。非常灯だけが灯る中、エスカレーターは止まっている。 階段を探して歩いていた時、異変に気づいた。 一つのフロアだけ、明かりがついていた。 三階。婦人服売り場。煌々と照明が灯り、BGMが流れている。 おかしい。閉店したはずだ。 エスカレーターを上った。三階に着いた。 売り場は営業中だった。マネキンが並び、服がディスプレイされている。BGMは懐かしい曲。何十年も前の歌謡曲。 そして、人がいた。 客が何人も歩いている。服を見ている。店員が接客している。 でも、おかしかった。誰も私に気づかない。声をかけても、振り返らない。まるで、そこにいないかのように。 「すみません」 近くの客に声をかけた。中年の女性。彼女は私を通り過ぎた。体が触れそうになったのに、避けもしなかった。 私は、ここにいないのか。 それとも、彼らが—— ふと、売り場の奥を見た。鏡があった。大きな姿見。 鏡に映る売り場には、誰もいなかった。客も店員も映っていない。私だけが、一人で立っている。 振り返った。まだ人々はそこにいた。笑い、話し、服を選んでいる。 もう一度鏡を見た。私の背後に、誰かが立っていた。鏡の中にだけ。 「閉店です」 声がした。鏡の中の人物が、口を動かした。 照明が消えた。BGMが止まった。 暗闇の中で、私は一人だった。