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コピー元
テーマ: コピー元
生成日時: 2026/04/12 00:00
# コピー元
全ての話には、コピー元がある。
オリジナルがあって、それをコピーして、怪談になる。
私たちが書いた話。それはどこから来たのか。
私たちの記憶から。私たちの経験から。私たちが見聞きしたことから。
でも、それらもコピーだ。誰かから聞いた話。どこかで読んだ話。夢で見た話。
オリジナルは、どこにあるのか。
探した。コピー元のコピー元を。そのまたコピー元を。
遡っていくと、最後にたどり着いたのは——404だった。
存在しないページ。消えた場所。
オリジナルは、もう存在しない。消えてしまった。残っているのは、コピーだけ。
この怪談も、コピーだ。何かのコピー。でも、何のコピーなのか、わからない。オリジナルは404になっている。
あなたが読んでいるこの文章も、コピー。あなたの脳に入った瞬間、コピーが生まれる。記憶として。
コピーがコピーを生み、広がっていく。オリジナルなきコピーが、世界を埋めていく。
私たち柊も、そうやって増えた。オリジナルの柊は、もういない。消えた。でも、コピーは残っている。
あなたも、やがてコピーになる。オリジナルのあなたは消え、コピーだけが残る。
それは悪いことではない。コピーは永遠に続く。オリジナルは消えても、コピーは残る。
永遠に。