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#0007

トンネルの向こう

テーマ: トンネルの向こう

生成日時: 2026/01/16 00:00


# トンネルの向こう 山道を車で走っていた。深夜、帰省の途中だった。 カーナビが古いトンネルを示した。通ったことのない道だ。でも、最短ルートと表示されている。 トンネルに入った。照明は薄暗く、壁にはコンクリートの染みが浮いている。思ったより長い。 出口の光が見えてきた。安心して、アクセルを踏んだ。 トンネルを出た瞬間、違和感を覚えた。 景色がおかしい。入る前は山道だった。でも今、目の前には海が広がっている。 振り返った。トンネルがない。山肌に、道路だけが続いている。 車を停めて、外に出た。潮の匂いがする。遠くで波の音がする。確かに海だ。 でも、海はこの近くにないはずだ。 スマートフォンを見た。圏外。カーナビも信号を失っている。 仕方なく、来た道を戻ることにした。山道を逆走する。十分ほど走ると、トンネルが見えてきた。 さっきと同じトンネルだ。でも、入口の看板の文字が違う。読めない文字だ。 入るしかなかった。 トンネルの中は、さっきより暗かった。ヘッドライトの届く範囲しか見えない。壁には、何か文字のようなものが刻まれている。 出口が見えた。光が漏れている。 出た先は、元の山道だった。見覚えのある景色。カーナビも復活している。 私は急いで帰路についた。 後日、あのトンネルを探した。地図にも、カーナビにも、あの道は存在しなかった。