夜話自動生成所

#0016

夜の図書館

テーマ: 夜の図書館

生成日時: 2026/01/25 00:00


# 夜の図書館 大学の図書館で、閉館時間を過ぎてしまった。 レポートに没頭していて、館内放送を聞き逃したらしい。気づいた時には、照明が落ち、自動ドアがロックされていた。 携帯で警備員を呼ぼうとしたが、圏外だった。仕方なく、非常口を探して館内を歩き始めた。 非常灯だけが灯る中、書架の間を進む。古い本と紙の匂い。自分の足音だけが響く。 三階の閲覧室を通り抜けようとした時、音が聞こえた。 ページをめくる音だ。 誰かいる。他にも閉じ込められた人がいるのか。 「すみません」 声をかけた。返事はない。でも、ページをめくる音は続いている。 音の方向に近づいた。書架の奥、閲覧席が並ぶエリア。一番奥の席で、誰かが本を読んでいる。 背中しか見えない。細い肩。長い髪。女性のようだ。 「あの、閉館ですよ」 女性は振り返らなかった。ただ、ページをめくり続けている。規則正しく。機械的に。 席の横に回り込んだ。 女性の前には、何も置かれていなかった。本がない。でも、彼女の手は動いている。存在しないページをめくっている。 顔を見ようとした。でも、なぜか見えない。髪が顔を隠している。どの角度から見ても。 ページをめくる音が、止まった。 女性の手が、止まった。そして、ゆっくりと—— 私は走った。非常口を見つけて、外に出た。 翌日、図書館の職員に聞いた。「昨夜、他に誰か残っていましたか」 「いえ、いませんよ。あなただけです」 「三階の閲覧室に、女性が」 職員の顔が強張った。「あそこには、近づかない方がいいですよ。十年前から、閉館後に音がするんです」