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#0024

団地の最上階

テーマ: 団地の最上階

生成日時: 2026/02/02 00:00


# 団地の最上階 五階建ての団地に住んでいる。築四十年。どの棟も同じ形をしている。 私の部屋は四階。いつも階段を使う。健康のためだ。 ある日、五階を通り過ぎてしまった。考え事をしていて、気づいたら階段を上り続けていた。 六階に着いた。 五階建てなのに。 目の前には、廊下が続いていた。五階と同じ構造。同じドアが並んでいる。でも、照明が暗い。電球が切れているのか。 一歩踏み出した。床が軋んだ。埃っぽい匂いがする。 一番手前のドアに、表札があった。名前を読もうとしたが、かすれて読めない。 ノックしてみた。返事はない。ドアノブを回した。鍵はかかっていなかった。 中を覗いた。暗い部屋。でも、奥に人影が見えた。椅子に座っている。こちらに背を向けて。 「すみません」 声をかけた。人影が動いた。ゆっくりと、こちらに振り返ろうとしている。 私は逃げた。階段を駆け下りた。五階、四階、三階—— 自分の部屋に戻り、ドアを閉めた。 翌日、管理人に聞いた。「この団地、六階はありますか」 「ありませんよ。五階建てです」 「昨日、六階に——」 「それは見間違いでしょう。屋上に通じる階段がありますが、鍵がかかっています」 屋上への扉を確認した。確かに鍵がかかっている。錆びついて、何年も開けていない様子だ。 でも、鍵穴を覗くと、向こう側に光が見えた。人が住んでいるような、温かい光が。